「化石」は過去に生きていた生物,すなわち,古生物の痕跡です.
「化石」から「古生物」の生き様や進化を解明するのは大変な作業で膨大な時間が必要ですが,解明には興奮と感動が伴います.この古生物や生命進化を研究する学問が「古生物学」です.
古生物学を知ってもらうためにこのサイトは誕生しました.古生物学を学びたい人の一助になれば幸いです.
サイト管理者:ロバート・ジェンキンズ
当HP管理人の研究成果である深海底での世界初の巣穴型どり映像をニコニコ動画にUPしました!
研究の裏話が面白い東海大学出版会の「フィールドの生物学」シリーズに待望の古生物本が加わった!
古生代に大繁栄し,その後は衰退の一途をたどった腕足類.動くことがほとんどできない腕足類.腕足類という生物の名前を聞いたことがある人などほとんどいない腕足類.とにかく地味でネガティブな腕足類を対象に繰り広げられるなんともダイナミックな研究成果の裏側が本書では語られている.腕足類のローコスト戦略を椎野博士の試行錯誤が暴き出していく.断然のおすすめ作品だ.
出版社:東海大学出版会
ページ数:268ページ
価格:2100円
2012年10月6日から2013年1月11日まで東京大学総合研究博物館で開催中の特別展「東大古生物学 −130年の軌跡」の図録.2部構成で,前半はフルカラーの化石写真集.特別展で展示されている標本を陰影をはっきりとつけた技法で山田昭順が撮影した写真.通常の標本写真では見られない標本の艶めかしい顔が見える.
後半は,東大古生物研究室の出身者たちによる古生物学にまつわるトピックを掲載.後半は展示と直接関係のない内容が多いが,最近の古生物学研究を知ることができる.私も1章執筆している.
出版社:東海大学出版会
ページ数:390ページ
サイズ:A4ぐらい
古代DNA(化石DNA).なんとも魅力的な言葉だ.映画「ジュラシックパーク」のように恐竜のDNAがわかったらそれこそ夢のような世界だ.
古代DNAを扱う研究分野を分子古生物学という.その研究は華やかさと同時に,保存されにくい古代DNAの研究は困難きわまりない.その研究の発展史をまとめたのが本書である.
>>書評の詳細(ブクログ)へ.
これは「人類のからくり」を描いた本である.増え続ける人口.この人口を支えているのは何か?
すべてはエネルギーである.
エネルギーと一口に言っても実に多様だ.化石燃料や原子力を用いた発電だけではなく,食料だってエネルギーだ.
それらのエネルギーはどこからやってくるのか?そのからくりを本書は解説している.地球の営みと人類文明のクロスオーバーがここにある.
更新履歴
2013.4.21 古生物学が学べる大学のリストを更新しました(東大生物学科,日大,琉球大,千葉大園芸学部を追加)
2011.09.15 スマイア(スペイン北部バスク地方)のジオパーク内にある白亜紀/第三紀境界(K/T境界)へ訪れた記事をUPしました.
2011.09.14 古生物学の学べる大学リストの関東地方を訂正しました(筑波大学).
2011.09.14 古生物学の学べる大学リストの関東地方を最新情報に改めました.
2011.06.10 古生物学者への道をUP
2011.06.08 ゾルンホーフェンでの化石採集をUP